旅行保険

子供と旅行に行くことになり、旅行保険というものを初めて考え直しました。

何がどれくらい必要なのか、どうしたらお得に安心して旅行に行けるのか調べてみたことをまとめています。

旅行保険

必要な保険は

実際、何の保険がどれくらいの額必要なのでしょうか。

ジェイアイ傷害火災保険会社がトラブルデータを毎年公表しています。そのデータを参考にしてみました。

2016年度の海外旅行中の事故発生率は3.4%。事故にあう確は29人に1人という割合だそうです。

また、事故件数が多い保証項目は

  1. 治療・救援費用(51.5%)
  2. 携行品損害(30.9%)
  3. 旅行事故緊急費用(13.7%)

という順だったそうです。しかもこの順位はこの会社が調査を始めた2006年から変わっていないそうです。クレジットカードや旅行保険は死亡保障額について大きくアピールしてくるものが多いですが、実際は現地での治療費、家族が駆けつけるために必要な救援費用が大切なんですね。

特に小さな子供と旅行する場合は、急な体調変化に備えて治療費の充実が重要だと考えます。

また、300万円以上の高額医療費が発生した事故を年代別にみると65歳以上が半数を占めています。つまり、我が家のようにジジ、ババ同伴で旅行に行く場合はそこにも手厚い治療費の充実が必要ということです。今回のデータをみて、ジジ、ババの治療保険は無制限にしようと思いました。(高額医療費発生は2016年度は70件。契約総数は公開されていないが、2014年度の契約総数が100万件以上で、同じく高額医療費が発生した事故はは72件。)

しかし、逆にいうと若い健康なパパ、ママ世代は治療・救援費用が300万円を超える確率はさらに低いととらえることもできます。

そこで我が家ではパパ、ママは治療費500万円、救援費300万円を最小保証額としています。これは手持ちの無料クレジットカード付帯の旅行保険でカバーできる値です。細かくはこの後見ていきますが、お手持ちのクレジットカード付帯の旅行保険を今一度ご確認することをお勧めいたします。

では、子供です。

子供の旅行保険で必要なのは治療・救援費用ということがわかりました。

個人的にもう一つ気になるのは損害賠償です。高価なものが並ぶようなお店に入ることはなかなかありませんが、偶然な事故で小さなお友達にけがをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりなんてことがあるかもしれません。

子供の保険はクレジットカードのゴールドなどには付帯されていることがあります。そちらで十分賄えればかまいませんが、足りないと感じるときは、子供のみ不足分を保険会社に申し込むことで保険費用を抑えることができます。

クレジットカード付帯保険を有効活用

まずはお手持ちのクレジットカードを全部見直してみましょう。

自動付帯と利用付帯

旅行保険の付帯には2つのパターンがあります。

無条件で付帯される自動付帯と指定された条件でカードを利用することで付帯される利用付帯です。必ず、確認しましょう。

保険料の合算

複数のクレジットカードを所有していても、死亡保険は合算されません。しかし、その他の障害/疾病治療保険料、救援者費用はクレジットカードを複数所有していれば合算できます。

家族特約

有料クレジットカードの場合、付帯旅行保険に家族も保険対象となる家族特約が付いているものもあります。

ただし、この家族の定義はカードによって異なります

19歳未満の(自分でクレジットカードを所有することができない)子供のみを対象とする場合が多いですが、配偶者や何親等までの血族、姻族となっているものもあります。こちらも必ず対象者を確認してください。

また、本会員の保証と家族特約の補償内容は異なる場合が多いです。こちらも必ず確認しましょう。

無料クレジットカード

ではまず我が家で実際に所有している無料クレジットカードを紹介していきます。

 

エポスカード
無料クレジットカードに付帯する旅行保険では一番手厚いと思います。また、近くのマルイで受け取ることができるため、申し込みから発効までが大変スムーズです。まだお持ちでなく、今後海外旅行を計画されている方にはぜひ持っていかれることをお勧めします!
旅行保険付帯 自動
障害死亡・後遺症 最高500万
障害治療費/疾病治療費 200万/270万
救援者費用 100万
賠償責任 2000万
携行品損害 20万

こちらはちょびリッチ(ポイントサイトでお得にマイルを貯める方法はこちら)に掲載されていました。新規発行をお考えの方はぜひちょびリッチ経由でどうぞ→今なら新規登録でポイントプレゼント中です。こちらからどうぞ。
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楽天カード
旅行保険は利用付帯です!必ず出国前にその旅行に必要な公共交通機関の支払いを楽天カードで済ませるか、ツアー代金を楽天カードで支払ってください。利用付帯だけ気を付ければ、こちらも無料クレジットカードでは高額な補償が受けられるのでお勧めです。
旅行保険付帯 利用付帯
障害死亡・後遺症 2000万
障害治療費/疾病治療費 200万
救援者費用 200万
賠償責任 2000万
携行品損害 20万

繰り返しますが、注意すべきは旅行保険が利用付帯であることです。

利用付帯条件

日本を出国する以前に、公共交通乗用具(*)または募集型企画旅行の料金を楽天カードで支払った場合に限る。

* 公共交通乗用具とは;航空法、鉄道事業法、海上運送法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなど(当該旅行のために乗用するものに限る)

とされています。ですので、我が家では飛行機はマイルがたまりやすい他のクレジットカードで支払うため、出発前の成田エクスプレスを必ず楽天カードで購入するようにしています

まだお持ちでない方はこちらからお申込みいただけます。

楽天カードその他、優良楽天カードを含めた優待比較などはこちらの記事にまとめています。

楽天ユーザーの方は皆さんお持ちの一枚かなと思います。楽天カードマン!のCMでおなじみの、永年年会費無料、ポイント1%還元のカードです。 還元率...

また、多くの方がお持ちの無料クレジットカードといえばYahoo! Japanカードがあるかと思いますが、そちらは旅行保険は付帯しておりません。

有料クレジットカード

 

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード
航空券購入時のポイントが5倍。しかもポイント有効期限なし。というところに魅力を感じて加入しました。付帯旅行保険には家族特約もあり(下記カッコ内金額は家族特約で保証される金額です。)、手荷物配送やラウンジ無料使用があります。
年会費 35000円
旅行保険付帯 自動付帯
障害死亡、後遺症 5000万(1000万)
障害治療費/疾病治療費 100万(100万)
救援者費用 200万(200万)
損害賠償 3000万(3000万)
携行品損害 30万(30万)

しかし、JALへのマイル移行がなくなったことと、ANAへのマイル移行手数料が年5400円だったことを受け、2016年の旅行を最後に解約しました。ハワイ便に関しては、デルタ航空や、チャイナエアラインのマイルにも変更できますので、うまく使いこなせる方は使いこなせるかと思います。

付帯されている保険料も年会費35000円払っていることを考えると治療費がもう少し欲しかったというのも解約の一因です。ただ、多くのクレジットカード付帯旅行保険の家族特約が、19歳未満の生計を共にする親族を対象にする中、配偶者も対象であることはメリットです。

こちらもちょびリッチに掲載されていました。

 

リクルートプラス
年会費2000円で高還元率のカードでしたが、現在新規募集は終了しております。我が家の旅行時には保険を利用しているので参考までに記載します。
年会費 2000円
旅行保険付帯 自動
障害死亡・後遺症 3000万
障害治療費/疾病治療費 100万
救援者費用 100万
損害賠償 2000万
携行品損害 20万

以上が実際に我が家が持っていったクレジットカードです。

残念ながらこの高還元カードの募集は終了しておりますが、年会費永年無料で旅行保険が付帯しているリクルートカードは現在も新規会員募集しております。ちなみに、無料のリクルートカードも有料のリクルートカードプラスでも重要な治療費、救援者費用は変わりありません。リクルートカードの魅力についてはこちらの記事にまとめてあります。

我が家のメインカードはリクルートカードプラス(年会費2000円)です。還元率2%というカードです。 しかし、このリクルートカードプラスは残...

新規発行をお考えの方は、こちらからもお申込みいただけます。

リクルートカード_PC
これらの保険を合算した結果、

パパ

死亡 障害/疾病 損害賠償 携行品 救援
アメックス 5000 100 3000 30 200
楽天 2000 200 2000 20 200
エポス 500 200/270 2000 20 100
合計 500/570 500

ママ(アメックスはパパのカードでカバーされている分です。)

死亡 障害/疾病 損害賠償 携行品 救援
アメックス 1000 100 3000 30 200
リクルートプラス 3000 100 2000 20 100
楽天 2000 200 2000 20 200
エポス 500 200/270 2000 20 100
合計 600/670 600

子供(アメックスはパパのカードでカバーされている分です。)

死亡 障害/疾病 損害賠償 携行品 救援
アメックス 1000 100/100 3000 30 200

子供の損害賠償はアメックスで賄えそうですが、障害/疾病保証は心もとないですよね。

救援に関しては駆けつける家族は同伴していますので、使用するとしても救急車、宿泊費くらいかなと考え、このままにしました。

このようにクレジットカード付帯保険だけでは不足するところのみ保険を申し込んで保証を手厚くしましょう。

付帯保険の不足分をカスタマイズ

子供だけで加入できる掛け捨ての海外旅行保険に加入する場合、両親のどちらかが契約者となり、子供が被保険者になります。

・損保ジャパン日本興亜 新・海外旅行保険off!

海外旅行保険のAIU

・ジェイアイ t@biho

・富士火災

では、フリープランの保険を取り扱っています。ただし、会社によっては死亡保険は絶対つけないといけないなど細かく異なりますので、それぞれ見積もりを出してみてください。場合によってはファミリープランと大して変わらないとなることもあるかもしれません。

我が家は損保ジャパンのoff!を利用した結果、子供の保険は障害/疾病保証のみ追加してこのようになりました。

死亡 障害/疾病 賠償 携行品 救援
アメックス 1000 100/100 3000 30 200
掛け捨て保険 2000
合計 2100 200

掛け捨ての障害/疾病保証500万円からで、保証額が2000万円でも500万円で保険料はほとんど変わらなかったため2000万円にしたと記憶しています。ちなみに掛け金は1420円でした。

緊急時対応

旅行保険に十分加入して、万全の体調で出発したものの、旅先でまさかの事態が起きてしまったとしたら。

2度目のハワイ滞在時、2歳の息子が発熱しました。 この時の滞在は友人の結婚式が目的だったため、結婚式以外は何も予定がありませんでした。 ...

 

キャッシュレス・メディカルサービス

海外で入院手術となった場合、多額の料金が必要となります。どうやって支払えばいいのでしょうか。

キャッシュレス・メディカルサービスは病院においてその場で治療費を自己負担することなく治療を受けられるサービスのことです。

利用方法としては所有するクレジットカードの保険規約を必ず確認してください。各クレジットカード会社が提携している保険会社が契約している最寄りの病院を紹介してくれます。指定された病院で治療を受けてください。

また、サービス除外項目も設定されていますのでこちらも確認が必要です。例えば

  • 受診前に保険センターに連絡を入れなかった
  • 旅行保険を使用しようと考えているクレジットカードを持参していなかった
  • 実費が契約の限度額を超過する場合
  • 自殺、犯罪行為によるけが
  • 酒酔運転、無資格運転によるけが
  • 虫歯、歯槽膿漏などの歯科治療
  • 妊娠、出産、早産、流産およびこれらに基づく病気
  • 旅行前から発生している病気(持病、既往症)
  • 事故日、最初の診療日から180日を過ぎてしまった費用

などです。必ず、お手持ちのクレジットカードの保険規約をご確認ください。

まとめ

  • 必要な保険は、障害/疾病治療費、救援者費用。
  • クレジットカードに付帯されている旅行保険を最大限利用。
  • 足りない保険はばら掛け保険でカスタマイズ。
  • 緊急時にはキャッシュレス・メディカルサービスを利用。